FUJIFILM X100VIは、X100シリーズの最新モデルです。2024年3月28日に発売されました。
X100Vと比べて、画素数が約1.5倍になった高解像センサー、X100シリーズ初のボディ内手ぶれ補正、最新の被写体検出オートフォーカスなど、各機能が大幅に進化しています。
一方で、高級感のあるデザインやハイブリッドビューファインダーなど、X100シリーズのコンセプトはそのままに継承されています。X100VIは、写真を撮ることをとことん楽しみたいユーザーにおすすめのカメラです。
今回は、このX100VIの特徴やメリット・デメリットを、旧モデルのX100Vからどう進化したかという点も交えながら解説したいと思います。
※記事の最終更新日: 2024年4月2日
X100VIのスペック
※画像引用元: FUJIFILM
X100VIの基本スペックは、下記のとおりです。
- センサー:APS-C X-Trans CMOS 5 HR (裏面照射型)
- 有効画素数:4020万画素
- 焦点距離:23mm (フルサイズ換算で35mm)
- 光学ズーム:×
- F値:F2
- 感度(通常):ISO125~12800
- 感度(拡張):ISO64,80,100,25600,51200
- 最短撮影距離:10cm(標準)
- 液晶モニター:3型, 162万ドット
- ファインダー:ハイブリッドビューファインダー
- 手ブレ補正機構:センターシフト式
- 端子:USB Type-C、HDMIマイクロ端子
- 大きさ:128×74.8×55.3mm
- 総重量:521g (本体は471g)
- 実勢価格:40万円くらい
旧モデル(X100V)との比較と進化点
※画像引用元: FUJIFILM
イメージセンサー
X100VIは、X100Vと比べて画素数が約1.5倍になった4020万画素 X-Trans CMOS 5 HRセンサーを搭載しています。これはAPS-Cサイズのセンサーとしては最高レベルの解像力を誇り、X100VIをコンパクトデジタルカメラの中でも画質の王者に仕立てています。
また、X100VIはレンズを変更せずに、旧モデルと同じ23mm F2の単焦点レンズを採用しています。このレンズは、高画素センサーにも負けないほどの高い描写力を持ち、X100シリーズの特徴である美しいボケ味や立体感を生み出します。
ボディ内手ブレ補正
X100VIは、X100シリーズで初めてボディ内手ぶれ補正を備えました。これは、手ぶれによるぶれを最大6.0段分補正することができるということで、撮影の幅が大きく広がります。
例えば、夜景や室内などの暗い場所での撮影では、シャッタースピードを遅くしても手ぶれの影響を抑えることができます。また、スローシャッターを使って流れる水や動く人などを表現することも可能です。
さらに、手ぶれ補正は動画撮影にも効果を発揮します。手持ちで撮影しても、ぎこちなくならずに滑らかな映像を録画できます。
被写体検出オートフォーカス
X100VIは、FUJIFILMの最新技術である被写体検出オートフォーカスを搭載しています。これは、人や動物の顔や目を自動的に認識してピントを合わせる機能で、他のメーカーのカメラと比べても遜色のない性能を持っています。
X100VIは、コンパクトなボディに高性能なレンズを搭載し、スナップ撮影に最適なカメラとして人気を博してきましたが、オートフォーカス性能はいまいちという印象でした。
しかし、今回のオートフォーカス性能の向上によって、より素早く正確に被写体を捉えることができるようになりました。これは、X100VIの魅力をさらに高める要素と言えるでしょう。
新しいフィルムシミュレーション
X100VIでは、中判デジタルカメラ「GFX100II」に搭載されて好評だったフィルムシミュレーション「REALA ACE」を新たに楽しめるようになりました。
ますます「フィルムライク」な写真の撮影を楽しめます。
いい意味で旧モデルから変わっていない点
デザイン・質感
X100VIは、X100Vとほとんど同じデザインを継承しています。高級感のあるボディやクラシカルなスタイルは、X100シリーズのファンにとっては見慣れたものでしょう。X100Vは、細部にまでこだわったデザインで高い評価を得ていましたが、X100VIはそれをそのまま引き継いでいます。
外観上の違いは、ほんの些細なものです。ハイブリッドビューファインダーの切り替えレバーの赤いマークがなくなったり、センサーの表示位置が変わったり、背面のボタンの配置が少し変わったりという程度です。これらは、X100VIの性能や操作性にはほとんど影響を与えません。
ハイブリッドビューファインダー
X100シリーズの最大の特徴であるハイブリッドビューファインダーは、X100VIでも健在です。これは、光学式と電子式のビューファインダーを切り替えて使えるという画期的な機能で、撮影時の見え方や感覚を自由に選べます。
X100VIのハイブリッドビューファインダーは、X100Vと同じスペックを持っています。液晶やファインダーの性能が向上していればもっと良かったのですが、それでも十分に高いレベルのビューファインダーだと言えます。カメラの重要なパーツであるビューファインダーを、X100VIは妥協なく搭載しています。
サイズがほぼ同じ
X100VIは、ボディ内手ぶれ補正を搭載したにもかかわらず、ボディのサイズはX100Vとほとんど変わりません。厚みはわずかに2mm増えた程度で、重量も約10gしか増えていません。これは、ボディ内手ぶれ補正を組み込むのに必要なスペースや重量を最小限に抑えたということで、驚異的な技術力だと言えます。
また、ボディ内手ぶれ補正の搭載によって、バッテリーの消費が増えると思われるのですが、実はそうではありません。X100VIは、X100Vよりも少し多くの枚数を撮影できるというデータが出ています。これは、バッテリーの効率化や省電力化が図られたということで、実用性の高い点です。
X100VIのメリット・デメリット
メリット
X100Vから期待通りの進化を遂げている
X100VIは、X100Vから重要な機能が大幅に進化したカメラです。
センサーの画素数が増えて画質が向上し、手ぶれ補正が搭載されて撮影の幅が広がり、オートフォーカスが高速・高精度になって被写体を逃しません。これらは、X100VIを撮影を快適に楽しめるカメラにしています。
X100VIには、目新しい機能やデザインはありません。しかし、それはX100VIが旧モデルに忠実であるということでもあります。
X100VIは、X100Vの良いところをそのまま引き継ぎ、必要なところだけを改良したカメラです。余計な変化を加えることなく、X100シリーズのコンセプトを守っています。
写真を撮るのが楽しくなるカメラ
X100VIは、写真を撮ることをとことん楽しみたいユーザーにおすすめです。
X100VIは、高性能なレンズとセンサーで、美しく鮮明な写真を撮ることができます。また、手ぶれ補正やオートフォーカスで、失敗の少ない撮影ができます。
さらに、フィルムシミュレーションで、自分の好みの色や雰囲気を作り出すことができます。これらは、自分の思い通りの写真を撮るための強力な武器になります。
X100VIは、高級感のあるボディやクラシカルなデザインで、カメラとしての魅力も満点です。また、ハイブリッドビューファインダーで、撮影時の見え方や感覚を自由に選べます。X100VIは、カメラを操作すること自体が楽しくなるようなカメラです。
X100VIは、写真を撮ることに情熱を持つユーザーにぴったりです。X100VIは、写真を撮ることをさらに楽しくさせてくれるカメラと言えるでしょう。
デメリット
価格がやや高い
X100VIのデメリットは、やはり価格の高さでしょう。X100Vもそうですが、X100VIはコンパクトカメラとしてはかなり高額な部類に入ります。
しかし、それだけの価値があるカメラだとも言えます。高画質・高性能・高品質なカメラであり、デザインや操作性も抜群です。
まとめ
FUJIFILM X100VIは、X100Vから正当進化したカメラです。画質・性能・品質のすべてが向上し、撮影を快適に楽しめるカメラになりました。
価格はやや高めですが、それだけの価値があるカメラだと言えます。X100VIは、写真を撮ることに情熱を持つユーザーにぴったりです。
X100VIは、写真を撮ることをさらに楽しくさせてくれるでしょう!
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眠いの。。💤 #cat #tuxedocat #ねこ #ハチワレ #fujifilm #fujifilm_xseries #x100vi
— Akemi (@enigmaticalcat) 2024年2月29日
今朝は雨で薄暗く、顔は逆光で陰になってたんだけどⅤからⅥへ性能の進化を感じる👏 pic.twitter.com/WS1aT6NiQM
X100VI いいね 🥹#x100vi #fujifilm pic.twitter.com/zPfxb4LDdv
— 2ndfocus by E&I Creation (@2nd_focus) 2024年2月23日
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