東武東上線の「ふじみ野駅」の出口正面には「富士見市」の地図が設置されている。それもそのはず、「ふじみの駅」は、「ふじみ野市」ではなく、「ふじみ野市」に隣接している「富士見市」に位置しているのだ。非常にややこしい。
今回の記事では、ふじみ野駅はなぜふじみ野市ではなく富士見市にあるのか、なぜ「ふじみ野市」と「富士見市」という紛らわしい名前の2つの市が隣接しているのかについて解説する。
※記事の最終更新日: 2023年9月1日
なぜ「ふじみ野駅」が「富士見市」にあるのか
なぜ「ふじみ野駅」が「富士見市」にあるのか?
なぜ、「ふじみ野市」と「富士見市」という紛らわしい名前の2つの市が隣接しているのか?
ふじみ野駅が誕生した経緯
1990年代前半、「富士見市」「上福岡市」「入間郡大井町」「入間郡三芳町」の2市2町が、合併を目指して協議を進め、合併した場合の新しい市名を「ふじみ野市」にすることに決定した。
その後、その市名に合わせて、1993年の11月に東武東上線の新しい駅として「富士見市」に設置されたのが「ふじみ野駅」。つまり、「ふじみ野市」に先立って「ふじみ野駅」が誕生したということだ。
ふじみ野市が誕生した経緯
ところが、その合併話は2004年の住民投票で否決されてしまい、「ふじみ野市構想」は一度頓挫してしまった。
その後、「上福岡市」と「大井町」の1市1町だけで合併を協議し、2005年に「ふじみ野市」が誕生した。
しかし、「富士見市」はそれに参加しなかったため、「ふじみ野市」と「富士見市」という似た名前の市が隣接するというややこしい事態になったのだ。
「上福岡市」と「大井町」で協議する時には、名前を必ずしも「ふじみ野市」にこだわる必要はなかったように思うが、なぜか「ふじみ野市」になった。
すでに「ふじみ野駅」が存在していたため、ある程度知名度があるという点で、この市名にするのが得策と思ったのかもしれない。
ふじみ野駅の周辺地図
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埼玉県ふじみ野市/合併までの地域の歴史
— 市町村のWikipediaのトロの部分 (@ShichosonPedia) 2023年1月5日
(3枚目)富士見市とふじみ野市があって、富士見市にふじみ野駅がある背景おもろすぎる pic.twitter.com/nIwuoCmRXm
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ふじみ野駅の風景写真
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