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僕が完全にデジタルカメラ素人だった時、機種を選ぶ時には画素数とズーム機能しか見ていませんでした。でも、デジタルカメラについて調べていくと、画質が優れたカメラを選ぶには、イメージセンサー(撮像素子)のサイズ(大きさ)が重要なのだということがわかりました。
今回は、イメージセンサーとは何なのか、イメージセンサーが大きいと画質にどんな影響を与えるのか、イメージセンサーの大きさにはどんなバリエーションがあるのかを記事にしたいと思います。
※記事の最終更新日: 2024年9月29日
- デジタルカメラのイメージセンサーとは?
- 画質に直接影響-大きいイメージセンサーのメリット
- 大きいサイズのイメージセンサーにはデメリットもある
- イメージセンサーの大きさにはどんなバリエーションがあるのか?
- まとめ
デジタルカメラのイメージセンサーとは?
イメージセンサーは「撮像素子」などとも呼ばれるデジタルカメラの部品で、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する役割をします。
フィルムカメラでは、レンズから入ってきた光をフィルムに当てることで写真を作り出していましたが、デジタルカメラではフィルムの代わりにイメージセンサーを使用しているのです。
イメージセンサーは、「デジタルカメラの心臓部」と言っても過言ではない大事な部品。デジタルカメラで撮影できる写真の画質は、レンズ性能に加えてこのイメージセンサーの大きさと品質によってほとんど決まると言っても過言ではありません。
参考サイト:https://contents.zaikostore.com/semiconductor/3328/
画質に直接影響-大きいイメージセンサーのメリット
イメージセンサーのサイズが大きいと、具体的に言って画質にどんな影響があるのでしょうか?
光をたくさん集められる→高画質な写真が撮れる
イメージセンサーが大きいと、面積が広い分、当然光を多く集めることができます。これによって、レンズから入ってきた色がよりきめ細やかに画像データに反映されます。
例えば、ある景色を名刺サイズの紙に画用紙に描こうとすると、どうなるでしょうか?紙のサイズが小さすぎて、細かい部分をしっかり描くのは難しいでしょう。
一方、A4サイズの画用紙に描く場合はどうでしょうか?名刺サイズの紙と比べると、色や線を詳細に描くことができますね。
同じことが、イメージセンサーにも当てはまるのです。
光をたくさん集められる→背景を綺麗にぼかせる
イメージセンサーが大きいと、被写体の背景を自然にぼかすのにも有利。
大きいイメージセンサーには大きいレンズを使うことできますが、大きいレンズは構造上ピントを非常に浅く合わせることが可能で、背景を綺麗にぼかすことができます。
光をたくさん集められる→暗い写真も綺麗に撮れる
イメージセンサーが大きいと、光を多く集めることができるので、星空や夜景などの弱い光しかない環境でも綺麗な写真を撮れます。
一方、イメージセンサーの大きさが小さいカメラの場合は、暗い中で写真を撮ると、ノイズがたくさん発生してしまいます。
参考サイト:https://c-camera.com/camera/page236.html
大きいサイズのイメージセンサーにはデメリットもある
大きいイメージセンサーにはデメリットもあるので、以下でご紹介します。
高額・デカい・重い
イメージセンサーは価値の高い部品なので、大きいイメージセンサーを搭載したカメラは高額になります。また、カメラ本体やレンズの設計も大きく・重くなります。
これが大きいイメージセンサーの最大のデメリットで、このゆえに僕もフルサイズセンサーのカメラは使っていません。
でも、最近はフルサイズでも比較的小型で安価な商品も登場してきているので、さらにその傾向が進めば僕も購入する時が来るかもしれません(※「フルサイズ」とは何かについては後述しています)。
意図せず背景がボケてしまうことがある
先ほど、メリットの部分で「光をたくさん集められる→背景を綺麗にぼかせる」という点を解説しましたが、これはデメリットになることもあります。
つまり、背景が簡単にボケてしまうので、手前から奥まで全体にピントの合った写真を撮るにはF値を大きくしなければならないのです。でも、F値を大きくするとシャッタースピードが遅くなって手ブレのリスクが出てきます。
それを回避するにはISO感度を上げれば良いのですが、そういう操作をいちいちするのはややこしいですし、ノイズの原因になります。
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イメージセンサーの大きさにはどんなバリエーションがあるのか?
実にさまざまな大きさのイメージセンサーがありますが、代表的なものをご紹介したいと思います。
- フルサイズ:36.0×24.0mm
- APS-C:23.6×15.8mm
- マイクロフォーサーズ:17.3×13.0mm
- 1型:13.2×8.8mm
- 1/ 2.3型:6.2×4.6mm
※APS-Cのサイズはメーカーや機種によって多少異なります。例えば、CanonのAPS-C機は22.3×14.9mmのセンサーサイズとなっています。
参考サイト:https://www.photografan.com/basic-knowledge/compare-camera-sensor-sizes/
フルサイズ
フルサイズセンサーは、フィルムカメラのフィルムとほとんど同じ大きさであるため「フルサイズ」と呼ばれています。
大きくて高画質の画像が撮れるフルサイズのセンサーは、一眼レフカメラでよく使われていました。ただ、最近はフルサイズセンサーを採用したミラーレス一眼も増えており、今後も需要が伸びていくと予想されています。
フルサイズのおすすめカメラ
APS-C/マイクロフォーサーズ
APS-Cやマイクロフォーサーズは、ミラーレス一眼でよく採用されています。かつては一眼レフのAPS-C機も発売されていましたが、今はミラーレス一眼が主流となっています。フルサイズよりも価格を抑えることができますし、ボディを小さく軽くできます。
APS-Cのミラーレス一眼を発売しているメーカーは、Canon, Nikon, Sony, FUJIFILMなどですが、この中でAPS-Cに一番力を入れているのは、FUJIFILMであり、レンズのラインナップも豊富です。
Canon, Nikon, Sonyはどうやらフルサイズに重きを置いていますので、APS-Cのカメラ本体でいい商品を出していたとしても交換用のレンズの選択肢があまりなかったりします。
APS-Cのおすすめカメラ
マイクロフォーサーズのミラーレス一眼を発売しているメーカーは、主にOLYMPUSとPanasonic (LUMIX) です。
両メーカーともマイクロフォーサーズに力を入れてやってきましたので、本体もレンズもラインナップが豊富です。しかも、両メーカーの製品には互換性があり、OLYMPUSのカメラにLUMIXのレンズを装着したり、LUMIXのカメラにOLYMPUSのレンズを装着したりすることが可能となっています。
さらに、小型・軽量のレンズが多いし、中古ならかなり安価に入手できるレンズが多いため、あまりお金をかけずにカメラの趣味を楽しみたい人にはマイクロフォーサーズはかなりおすすめです。
僕もマイクロフォーサーズのカメラ「LUMIX G99」を使っています。
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1型以下のセンサー
1型以下の小さいセンサーは基本的にコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)で使われています。
1型に関しては、高級コンデジまたはハイエンドコンデジと呼ばれる高価なコンデジに採用されていることが多く、それなりの画質を楽しめます。
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以前は、高級コンデジといえば1/ 1.7型がよく使われていました。
僕は以前センサーサイズが1/ 1.63型の「Panasonic Lumix DMC-LX5」や1/ 1.7型の「Canon PowerShot G16」などを使っていたことがありますが、1型よりも小さいセンサーのこれらの機種でも結構いい画質の写真が取れていましたので、1型ならなお良いと思います。
まとめ
今回は、イメージセンサーとは何なのか、イメージセンサーが大きいとどんなメリットがあるのか、イメージセンサーの大きさにはどんなバリエーションがあるのかなどについて見てきました。
ぜひ、カメラを選ぶ際には、イメージセンサーの大きさに着目するようにしましょう。