
※画像引用元: MAIMO公式サイト
旅の計画は心躍るものですが、その第一歩である「スーツケース選び」で頭を悩ませた経験は誰にでもあるのではないでしょうか。デザイン、サイズ、機能、そして価格。無数の選択肢を前に、どれが本当に自分に合った一台なのかを見極めるのは至難の業です。そんな中、2022年に彗星のごとく現れ、瞬く間に人気ブランドへと駆け上がった日本のスーツケースメーカーがあります。それが、本記事の主役である「MAIMO(マイモ)」です。
この記事は、MAIMOというブランドの全体像、他の製品を凌駕する強み、そして購入前に知っておくべき弱みまでを徹底的に解剖します。さらに、豊富なラインナップの中からあなたの旅のスタイルに最適なモデルを見つけるためのガイドをお送りします。
※記事の最終更新日: 2026年1月3日
- 彗星のごとく現れたブランド「MAIMO」とは?
- MAIMOが選ばれる最大の理由:価格を凌駕する「最高級キャスター」
- あなたに最適な一台が見つかる!MAIMOスーツケース全シリーズ徹底比較
- 購入前に知るべきMAIMOの2つのデメリット
- 【総括】MAIMOのスーツケースは「買い」なのか?
- まとめ
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彗星のごとく現れたブランド「MAIMO」とは?

※画像引用元: MAIMO公式サイト
新しいブランド、特にECサイトを中心に展開するブランドに対して、「本当に信頼できるのか?」「すぐに無くなってしまわないか?」といった不安を感じるのは当然のことです。
だからこそ、まずMAIMOがどのような企業によって運営され、その信頼性がどこにあるのかを明らかにすることが重要です。
MAIMOブランドを運営しているのは、「株式会社KURKURU」という日本の企業です。
- 高い企画力を持つ企業: 元々は副業からスタートし法人化したという経歴を持ち、OEMでの開発・販売を得意としています。市場のニーズを的確に捉え、売れる商品を開発する企画力の高さが強みです。
- スーツケース事業への注力: 当初はマットレスや化粧品など多岐にわたる商品を扱っていましたが、MAIMOブランドの大成功を受け、現在はそのリソースをスーツケース開発に集中させています。もはや「スーツケースメーカー」と言っても過言ではないでしょう。
- 日本企業ならではの安心感: 日本の企業であるため、製品保証やアフターサポートの面で海外の無名ブランドとは一線を画す信頼性があります。
登場当初は、マイナーメーカーとしての懸念があったことも事実です。しかし、発売から1年以上が経過し、着実に実績を積み重ね、多くのユーザーから高い評価を得たことで、現在では安心して購入できる信頼性の高いブランドへと成長を遂げました。
MAIMOは単なる新興ブランドではなく、市場のニーズを的確に捉えた信頼できるメーカーです。そしてその成功の核心には、他の追随を許さない圧倒的な機能性が存在します。
MAIMOが選ばれる最大の理由:価格を凌駕する「最高級キャスター」
スーツケースの快適性は、ボディの頑丈さやデザイン以上に「キャスター」の性能に大きく左右されます。ガラガラと大きな音を立て、意のままに動かないスーツケースは、旅の楽しさを半減させるほどのストレスになり得ます。
MAIMOが「コスパ最強」と評される核心は、まさにこのキャスターにあります。
MAIMOの最大の特徴は、ユーザー自身で交換可能なキャスターを採用している点です。この交換可能キャスターには、主に2つのタイプが存在します。
- 主力シリーズに採用される「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」
- 廉価シリーズに採用される「ワンタッチ交換サスペンションキャスター」
特筆すべきは、主力シリーズに搭載されている「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」です。
- 日本が誇る最高級キャスター: これは、数多くの高級スーツケースにも採用される、信頼と実績のある日乃本錠前社製の最高級キャスターです。
- 圧倒的な性能差: 安価なスーツケースに使われるキャスターとは比較にならないほどの卓越した静音性、滑らかな操作性、そして高い耐久性を誇ります。アスファルトの上でも驚くほど静かでスムーズな走行を実現します。
- 価格破壊ともいえる価値提供: このレベルの最高級キャスターを搭載し、さらに「交換可能」という付加価値まで備えながら、多くのモデルが1万円台という価格帯で提供されています。これはまさに「破格」であり、MAIMOの圧倒的な競争優位性の源泉となっています。
発売当初は「ブランドが存続しなければ、将来的に交換用キャスターが入手できなくなるのでは?」という懸念がありましたが、ブランドの急成長と人気によってその心配はほぼ解消されました。
この圧倒的なキャスター性能という強固な基盤の上に、MAIMOはユーザーの多様なニーズに応えるための多彩な製品ラインナップを展開しています。
あなたに最適な一台が見つかる!MAIMOスーツケース全シリーズ徹底比較
MAIMOの魅力はキャスターだけではありません。驚くほど豊富なラインナップを展開しており、あらゆる旅のスタイルやニーズに応えるモデルが見つかります。
しかし、その選択肢の多さゆえに「一体どれを選べば良いのかわからない」と迷ってしまう方も少なくないでしょう。
このセクションは、あなたの目的やスタイルに合わせた最適な一台を見つけるための羅針盤です。
まずは全体像を掴むために、代表的なシリーズを目的別に分類した比較表をご覧ください。
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カテゴリー |
代表シリーズ |
主な特徴 |
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基本のスタンダードモデル |
COLOR YOU, COLOR YOU plus, COLOR YOU kei |
シンプル軽量、高機能、超軽量化モデル。 |
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荷物が増えても安心 |
ZIP UP, STAND U plus |
大幅な容量拡張機能が魅力。 |
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スマートな荷物の出し入れ |
STAND U, SPEED U |
PCも入る便利なフロントポケット搭載。 |
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頑丈さと安心感 |
Frame Light, BIZTECT, Unione |
防犯性に優れるフレームタイプ。 |
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ユニークな機能性 |
HACOBO, HOOKABLE |
洗える内装やドリンクホルダーなど。 |
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コストパフォーマンス重視 |
PROTES, Airstep |
機能を絞った廉価・軽量モデル。 |
それでは、各シリーズの特性を詳しく見ていきましょう。ラインナップを理解する鍵は、高機能モデルの「COLOR YOU plus」を基準と考えることです。
ほとんどのモデルは、この基準モデルからの派生形と捉えることができます。
「kei」は軽量版、「ZIP UP」は容量拡張版、「STAND U」はフロントポケット版、といった具合です。
この基本構造を念頭に置いて、それぞれの違いを解説します。
MAIMO COLOR YOU
- 初代MAIMO。特に機能性は無くシンプル軽量。
- 特徴解説: 「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」キャスターを搭載した初期モデル。後発モデルにあるようなキャスターロックや多段階キャリーバーはありませんが、その分軽量です。
- どんな人におすすめか?: とにかく軽さを重視し、シンプルな機能で十分という方。
MAIMO COLOR YOU plus
- 初代MAIMOを高機能にした改良版。
- 特徴解説: このモデルの登場により、MAIMOは「スーツケース最強に近い」と評されるほどの完成度に至りました。以下の機能が追加され、その後の多くのシリーズで標準仕様となっています。
- 1cm単位で高さ調節可能なキャリーバー
- 足で踏んで固定するキャスターロック搭載
- 荷崩れを防ぐ両面カバー(仕切り)の内装
- スペアキャスター付属
- どんな人におすすめか?: 機能性、価格、品質のバランスを求めるすべての人。MAIMOの中で最初に検討すべき、基準となるモデルです。
MAIMO COLOR YOU kei
- 「COLOR YOU plus」を軽量化したシリーズ。
- 特徴解説: 独自開発の軽量素材「PRO」を使用することで、「plus」のデメリットであった重量を大幅に削減。ただし、軽量化のために内装が一部シンプルになっています。
- どんな人におすすめか?: 「COLOR YOU plus」の高機能はそのままに、少しでも軽いスーツケースを求める方。
MAIMO ZIP UP
- 「COLOR YOU plus」に容量拡張機能を追加したシリーズ。
- 特徴解説: ファスナーを開くことでマチが8cmも広がり、容量が30%もアップします。これは業界トップクラスの拡張率です。
- どんな人におすすめか?: 「COLOR YOU plus」の機能は全て欲しいが、旅先で荷物が増える確信がある人向け。拡張機能を使わないのであれば、より内装が充実している「plus」の方が満足度は高いでしょう。
MAIMO HACOBO
- 内装がポーチのように取り外して洗えるタイプ。
- 特徴解説: 内装生地がなく、代わりに洗濯可能なポーチを配置するユニークな構造。本体素材は軽量な「PRO」ですが、キャスターロックは非搭載です。
- どんな人におすすめか?: スーツケース内部の汚れが気になる、常に清潔さを保ちたいという明確な目的がある方。
MAIMO Airstep
- 横長な軽量シリーズ。
- 特徴解説: 高さをおさえた横長のコンパクトな形状が特徴。本体素材に「PRO」を使用し、Mサイズで2.5kgと非常に軽量です。キャスターロックはありません。
- どんな人におすすめか?: 特有の横長形状にメリットを感じる、軽量な機内持ち込みサイズを探している方。
MAIMO STAND U (旧称 STAND UP)
- 「COLOR YOU plus」をフロントポケットタイプにしたシリーズ。
- 特徴解説: 本体を開けずにノートPCや書類などを素早く取り出せるフロントポケットを搭載。Sサイズでも15インチのPCが収納可能です。フロントポケットタイプとしては軽量で容量も確保されており、非常に優秀です。
- どんな人におすすめか?: ビジネス出張や、PC・書類の出し入れをスマートに行いたい方。「COLOR YOU plus」と並ぶ、もう一つの基準モデルです。
MAIMO STAND U plus
- 「STAND U」に容量拡張機能を追加したシリーズ。
- 特徴解説: フロントポケットの利便性はそのままに、「ZIP UP」同様の8cm拡張機能をプラス。ただし、その分重量と価格は上がります。
- どんな人におすすめか?: フロントポケットの利便性と、いざという時の大容量拡張の両方を求める欲張りな方向け。
MAIMO SPEED U / SPEED U plus
- ワイドハンドル&ワンタッチオープンのフロントポケット。
- 特徴解説: ワンタッチで開くフロントポケットや、走行安定性の高いワイドハンドルが特徴。ただし、特に拡張機能付きの「plus」はSサイズで3.9kgとかなり重く、機内持ち込みでは重量オーバーに注意が必要です。
- どんな人におすすめか?: 重量増を許容してでも、ワンタッチオープン機能に強い魅力を感じる方。
MAIMO Frame Light
- 軽量な仕様のフレームタイプ。
- 特徴解説: ジッパーではなく、堅牢なフレームで開閉するタイプ。防犯性が高く、中の荷物をしっかり守ります。ハンドルなどを工夫し、フレームタイプの弱点である重さを比較的軽減しています。
- どんな人におすすめか?: コストパフォーマンスに優れたフレームタイプのスーツケースを探している方。
MAIMO Unione
- フレームタイプのフロントポケット仕様。
- 特徴解説: フレームタイプに、ワンタッチで開くフロントポケット、ワイドハンドル、ドリンクホルダーなどを搭載した高機能モデル。その分、Sサイズで4.2kgと非常に重く、容量も少なめです。
- どんな人におすすめか?: 重量や容量よりも、多機能性を最優先する方。
MAIMO BIZTECT
- 強度を重視したフレームタイプ。
- 特徴解説: コーナー部を厚くするなど強度アップに特化。その分、本体サイズに対して容量は32Lと少なめですが、重量は3.6kgと比較的軽めです。
- どんな人におすすめか?: 容量よりも、とにかく頑丈さを求める方。
MAIMO GranFrame
- 高級仕様なフレームタイプ。
- 特徴解説: リモワを彷彿とさせるアルミ調デザインと、四隅のアルミコーナーパッドが特徴の高級モデル。Sサイズは高さが52.5cmと低く、横幅が39cmと広いため、書類などを入れやすいビジネス仕様のデザインになっています。
- どんな人におすすめか?: MAIMOの基本性能はそのままに、ビジネスシーンに映えるデザイン性にこだわりたい方。
MAIMO PROTES
- ワンタッチ交換キャスター仕様のシンプルシリーズ。
- 特徴解説: MAIMOの廉価シリーズ。独自のワンタッチ交換サスペンションキャスターを搭載。機能はシンプルですが、その分軽量です。
- どんな人におすすめか?: キャスターのワンタッチ交換機能に魅力を感じ、コストを最優先する方。
MAIMO HOOKABLE
- ワンタッチ交換キャスター仕様の収納性重視シリーズ。
- 特徴解説: 「PROTES」と同じワンタッチ交換キャスターに加え、ドリンクホルダーや両面仕切り内装を備えたモデル。その分、重量は増えています。
- どんな人におすすめか?: ドリンクホルダーなどの利便性を求め、コストも抑えたい方。
これだけ多くのモデルがありますが、特におすすめしたいのは、完成形の『COLOR YOU plus』と、利便性が際立つ『STAND U』の2つです。 まずはこの2モデルから検討を始めると良いでしょう。
豊富な選択肢の中から、きっとあなたのスタイルに合う一台のイメージが掴めたのではないでしょうか。
しかし、最終的な決断を下す前に、MAIMOが持ついくつかの注意点についても知っておく必要があります。
購入前に知るべきMAIMOの2つのデメリット
どんなに優れた製品にも、必ずトレードオフとなる側面や弱点が存在します。
デメリットについても知っておくことが、本当の意味でスーツケース選びの助けになります。
デメリット1:容量・重量が「最強」ではない
MAIMOは機能性に優れる一方、特に高機能モデルにおいて、容量や重量のスペックが必ずしも市場で「最強」とは言えません。
- 例えば、機内持ち込みサイズのスーツケース市場では、最軽量クラスは1kg台後半から存在しますが、高機能な「COLOR YOU plus」は3.1kgと、平均的な重量です。機能性を詰め込んでいる分、どうしても重さが出てしまいます。
- しかし、この問題に対してMAIMOは解決策を提示しています。2024年に登場した軽量素材「PRO」を採用した「MAIMO COLOR YOU kei」は、高機能を維持しながら機内持ち込みサイズで2.6kgという軽量化を実現しました。価格は上がりますが、軽さを重視するユーザーにとっては有力な選択肢となります。
デメリット2:キャスターロックの操作性がやや面倒
電車内や坂道でスーツケースが転がらないように固定するキャスターロックは、非常に便利な機能です。しかし、MAIMOのロック方式は昔ながらのもので、足で踏むタイプです。
- MAIMOの最大の特徴である「交換可能キャスター」という構造上、手元で操作する複雑なワンタッチ機構を組み込むことが困難なため、このシンプルな方式が採用されているのです。2箇所のキャスターそれぞれを足で踏んで固定・解除する必要があります。
- 現在、多くの他社製品が手元のスイッチで簡単に操作できるワンタッチレバー式を採用しているため、MAIMOの方式はやや劣ると言わざるを得ません。
- 操作にかかる時間はわずか数秒の違いですが、頻繁にロック・解除を行うユーザーや、操作性のスマートさを最重視する方にとっては、欠点と感じられる可能性があります。
これらのデメリットが、あなたにとって許容できる範囲のものかどうかが、MAIMOを購入する上での重要な判断基準となるでしょう。
【総括】MAIMOのスーツケースは「買い」なのか?
これまで分析してきた強みと弱みをすべて踏まえた上で、MAIMOのスーツケースは本当に購入する価値があるのか、最終的な結論を導き出しましょう。
結論から言えば、「買い」です。
その最大の理由は、「最高級の超静音キャスターを搭載した高品質なスーツケースが1万円台で手に入る」という、驚異的なコストパフォーマンスにあります。
通常であれば2万円以上するスペックの製品が、この価格で手に入るという事実こそが、MAIMOの最大の価値です。
さらに、万が一キャスターが故障した際に、専門業者に修理を依頼することなく自分で簡単に交換できるというユニークな利点は、大きな安心感に繋がります。
旅先での突然のトラブルにも、予備のキャスターを持っていれば即座に対応できるというメリットは、他のブランドにはないMAIMOだけの強みです。
ただし、注意点として、交換キャスターは有料(4個で5,120円)であることも念頭に置く必要があります。
最終的な結論として、「デザインや機能に特別なこだわりがなく、静かで快適に移動できるコストパフォーマンスに優れたスーツケースを探しているすべての人にとって、MAIMOは買って後悔しない選択肢である」と言えます。
まとめ
2022年の登場当初は、実績のない新興ブランドとしての一抹の不安もありましたが、MAIMOはわずかな期間でその不安を完全に払拭し、今や定番とも言える信頼性の高いブランドへと見事に成長しました。
悪い評判もほとんど聞かれず、次々と新しいモデルを開発し続けるその姿勢からは、ブランドとしての確かな活力が感じられます。
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